はてな村がヒートアップしているので少し書く。
日本には優秀な人間がたくさんいて、すぐさま国際調停をするのかと思ったが、どうもそうではないらしい。仲介役は適任がいないのなら、日本人がやればよい。僕たち庶民では遠く及ばないコミュニケーションエリートが海外にはたくさんいるはずである。
歴史的仲介をした新渡戸稲造
新渡戸稲造がオーランド諸島の問題を解決したことは有名である。詳しくはググってほしいのだが、いがみ合うフィンランドとスウェーデンの間を忍耐強く仲介したのは偉業と言っていいだろう。キーワードは忍耐である。
現代の日本人はかつての日本人の忍耐強さを忘れてしまったのだろうか? 国内ではどうも半数が忍耐を忘れてしまったようであるが、まだ全てというわけではない。海外で活躍している日本人はきっとまだ多くが忍耐強さを持っているはずである。
本当にやってほしいところであるが、ここまでヒートアップしたらもう不可能なのだろうか? 腐っても第三の経済大国である。適任国の一つであることは確かである。
ウクライナ侵攻はロシアが悪いのか
ロシアはいろいろ言っているが、経済的には不凍港が欲しいことが大きな理由の一つである。不凍港を得ることで利益拡大を狙っているわけである。その意図が読めていれば、ウクライナにある不凍港を独占レンタルでよかったのではないだろうか? 少なくとも今回のような惨劇は起こらなかっただろう。
もちろん、武力は使うべきではなかった。しかしウクライナ側の対応もまずかった。今となっては遅いが、武力の差が歴然だったから、すぐに白旗を上げるべきだった。その後、会議で忍耐強く交渉を続けるべきであった。今となっては遅いが。
武力侵攻は許されないが、ウクライナが最初の対応を間違ったのは事実である。
無血開城という歴史がある日本がウクライナに何を思うか
無血開城をしなければ、江戸市民は多く犠牲になっていたはずである。この事実は世界の歴史の教科書に載せるべきではないだろうか? ウクライナ市民およびゼレンスキーが知っていれば、このような惨事にはならなかっただろう。歴史の教育は重要なのである。今だって西郷隆盛と勝海舟だったらどうするだろう、と考えればより良い選択肢を提言できるはずである。
ヒーロー症候群のゼレンスキー
ヒーロー症候群は勝手につけた名称なので気にしないで欲しい。戦う自分に酔う症状である。彼はやや自分に酔っている。勝てない戦争に応じたのは悪手である。
日本にもこういう人物がいた。乃木希典である。(司馬遼太郎がソースではあるが)彼は立派な人ではあったが自分の境遇・悲劇に酔っているところがあった。奇しくも日露戦争の203高地の激戦の際に多くの兵士を闇雲に特攻させて犠牲にしている。しかし残酷だったわけではなく美しく散った若者に感涙している。そして戦後は散った若者の家を一軒一軒訪ね、頭を下げたという。美しすぎる侍のような精神性を持っていたのだろう。彼もヒーロー症候群である。
ただ、戦争という異常事態の中である。まともな精神状態の方がおかしいであろう。
乃木希典の評はともかく、今回のゼレンスキーは似たところがある。自分に酔っている。悪いことに犠牲になる市民が多いほど、酔いはまわっていく。
日本人は岡目八目でよいので別の道を考えるべきである
日本人はもっと別の道がないか考えるべきである。募金を大量にしても微々たるものである。それにもう日本人にはお金がない。知恵を出すべきである。集合知という言葉がある。鋭い意見が日本のエリートたちに届けば、良い結果になるかもしれない。
ただ闇雲にロシアばかりを批判するべきではないことだけは確実である。ロシア人の人格が悪いのではなく、ロシア人をそのような状況にしてしまった教育、政治などあらゆる環境が悪いのである。「罪を憎んで人を憎まず」遠くにいる国にいるからこそ、冷静に別の意見を模索したい。
*1:最も僕は自分の定期収入を模索するべきなのだが。誰か雇ってください