田舎暮らしのスィンカ

晴れの日は自然と戯れ雨の日は堂々と引きこもり

薄氷の下に落ちた

人生は薄氷の上を歩くようなものだ。

順調に思えていても、いつ転落するかわからない。

だから必死に生きねばならない。

ーーそう教えられて僕たちは生きてきた。僕より少し上の世代はそれは悲惨だった。しかし、意外と結婚していて2023年時点で、未婚率は30%らしい。詳しくはググってくれ。あれ、70%は結婚しているの? 

 

大学院を出て底辺でいいや、は許されない

なぜ許されないのかはわからないが、とにかく大学院卒とは一緒にいたくないとかいう人たちの意見が尊重される。大学院生は悪の意地悪役人だとでも思っているのだろうか?

経歴を詐称して働いてもいいが、ばれたら即クビにできるという。経歴詐称は罪があ重いらしい。大企業は試験結果を偽ってもほとんどおとがめなしなのにな。

大学院はアスペルガーにとって鬼門。もちろん、研究分野でダントツのトップになれる自信があるなら大学院もいいだろう。抜群の才能があるのなら、変わり者でも許容される。そうでないなら、目指すべきではない。

しかしたいてい、大学院の先の就職先は、高度なコミュニケーション能力を求められる。僕にはそもそも無理だったのだ。

哲学ばかりやっても僕には職がない

あらゆる哲学も慰めも、僕にはまったく効果がない。だって、哲学者が考えることや、それはすべて「正規職」の一般の人々へ向けた言葉だから。

そう、昔は全員が非正規だった。ゆえにほとんどの人の職は満たされていた。職がないなんて想定していない。そこまで社会不適合な人間がいるなんて、ほとんどの哲学者は想定していない。

だから本を読んでもあらゆる言葉が白々しい。

アドラーの言葉でも「あなたがその状態なのは、あなたがそれを選んだから」といわれるが、採用面接だけは違うのでは? 僕は採用面接で不合格を選んだ覚えはない。面接落ちても無理やり二次面接として会社に凸すればいいのか? さすがにそれは迷惑だろう。アスペだけどそのくらいは空気が読める。

 

働かないって皆が言うけど、本当に面接受からないんだ。面接が下手すぎて、試験官がネット掲示板に書き込むレベル。*1

 

薄氷の下

僕はすっかりと薄氷の下に落ちてしまって、今まさにもがいている。中途半端に起業したのがよくなかったのだろう。せめて10年前に起業ではなく、就活していればよかった。まだまだリーマンショックの余波があった時代だから、既卒の就活の選択肢はあまりよく思えなかった。あのとき土下座してでも就職していれば今頃は。

後悔先に立たず。どうにか次へと進まねばならない。しかし寒い。体の芯から寒い。

薄氷の下にある大量の氷水。寒くて寒くて仕方がない。氷の上より下のほうがずっとずっと世界は冷たく、深い。しかしまだ水面の明るさが見えているだけ僕はましなのかもしれない。もがくことをあきらめて、沈んで行っている人もたくさんいるという。

 

地表も値上げなど吹雪が吹いているようだが、氷の下と比べれば全然ましだろう。

 

追記)

今日も昼間から若い男女の集団がめちゃくちゃうるさかった。アルコールが入っているのだろうか? 僕は同年代の男女で食事をしたことすらない。会社の飲み会はあるけど、同年代の女性と会話したことはない。今の若者は、Fランでも底辺職(とされているもの。僕はそう思わない)でもエッセンシャルワーカーなどと名付けられて社会的に認められているから、なんだかみんな楽しそうである。エッセンシャルワーカーも地方では奪い合いで、年齢制限があるから僕には無理である。ああ、本当に寒い。

*1:偶然見つけたときはショックだった。