田舎暮らしのスィンカ

晴れの日は自然と戯れ雨の日は堂々と引きこもり

立派なことを言っている社長の会社に落ちたとき

アラフォーだがいまだに就職活動をしている。もちろん、全滅である。

二年以上落ち続けると死にたくなる。東京だと仕事があるのだろうか。もちろん、病気などがあるからなんとも言えないが、総合的に僕には価値がないのだろう。

一度でいいからボーナスというものを貰ってみたい。

 

最近はSNSやメディアで社長さんが立派なことを言っている。ここなら僕でも雇ってくれそうだ。僕にも生きる場所がありそうだと期待する。

しかしそういうところにも落ちる。僕はそれが一番辛い。

さらに会社のホームページには若い社員が輝いている笑顔を乗せていて、育児しながら働いていますと顔写真を載せている。

僕はもうアラフォーで、死にかけていて、育児どころか彼女もいたことがない。ぼくより年下の人間が先に幸福になって、ネットに笑顔をのせている。

社長の言っていることと社内の様子が違うことはよくあるが、それでも一縷の望みを欠けて応募したのに一瞬で弾かれると死ぬほど辛い。書類選考の結果が1時間で返ってきたときは放心してショックすら受けなかった。

 

さらに僕はギリギリ氷河期世代ではないとされる。だから最近の僅かに存在する氷河期支援も受けられない。第二新卒の制度などもなかった。支援空白世代とでも言おうか。さらにコロナ支援も受けられなかった。受けた人たちも結局は廃業しているが。

 

さらに現在の貧困対策では、大学院卒など高学歴は基本的に含まれず、高卒や中卒を優先して対策している。彼らは逆差別をしている自覚すらない。

僕は「能力があるのでしょう。自分でなんとかしてください」と言われる。転職エージェントにもそのように仄めかされて、基本的に相手にされなかった。いろんな転職エージェントを使ったが、この年である。本気で相手にしてくれるエージェントなどおらず、親身になってくれるエージェントなどおらず、僕はエージェントを使うことを諦めた。

 

自分でなんとかしようと起業を思い立っても、コロナの壁は厚い。手持ちのカード(能力)ではプランを立てることができない。猛暑や豪雨も追い打ちをかける。起業を簡単にいう人も多くなったけど、肝心の実力がない人間のことを考えていない。世間的感覚がずれているので、接客もうまくできない。

体も壊れてしまっているので、肉体労働も採用されない。軽作業に応募したら高学歴なのになんでうちなんかにと断られる。

 

僕には基本的に能力がない。無能である。弱者に理解のある社長の言葉に騙されて気合を入れた履歴書を送ってしまうほどに判断力のない無能である。もちろん不採用である。これから本当にどうしようか。